こんにちは。株とFXの両方をうねり取りという手法を使って利益を上げ続けている真田了です。
書籍、レポート、ネット情報など、あらゆるデータを見ても、「個人トレーダーの約9割が資産を増やせない」とされていますよね。
- 資金が増えない
- 1年以内に退場
- 口座資金をすべて溶かす
このような悲惨な現実は、もはや都市伝説ではありません。
実際、証券会社の口座データを見ても“勝ち続ける個人”はごくわずか。
では、なぜここまで勝てないのか?
よく語られるのは「メンタルの問題」
「損切りできないから」
「感情的になってポジポジしてしまうから」
「欲に振り回されるから」
もちろんこれらは要因のひとつです。
ですが、本当にそれだけが原因なら、もう少し勝率は高くなるはずではないか?
もしかしたら、あなたも無意識にその違和感を感じているかもしれませんね。
そもそも「手法」に優位性がない可能性
ご存知の通り、世の中には無数の手法が存在しますよね。
どれも「優位性がある」「勝率が高い」と謳われています。
にもかかわらず、9割が負けている──これはどう考えても矛盾しています。
仮に優位性が本当にある手法が一般に流通しているのなら、ここまでの敗者率にはならないはず。
にもかかわらず、多くの人がその“優位性とやら”を信じてエントリーし、資金を失っていく。
私はこの点について、違和感を覚え、長年思考していました。
負ける手法の共通点──“当てもの的”である
9割が負ける手法には、明確な構造があります。
まず、現在は大正から平成中盤頃までとは違い、情報が溢れかえっているので、上がるか下がるかについて何の根拠も持たず取引している”当てもの投資家”が資金を溶かすだけだということは、勉強熱心なトレーダーであれば、理解できているはずです。
では、どうして9割のトレーダーが負けるのか?
それは、「当てもの”的”なエントリー」に依存しているということ。
- 「ここで陰線が出たら大きく崩れる」
- 「山が2つ形成されたから下がる」
- 「この線を超えたらトレンド転換」
- 「だから今すぐ買い(または売り)」
このような**一発賭けの“あてゲーム”**を、多くの教材や自称トレード講師が“当てものではない有効な手法”として教えています。
だが、現実はどうでしょうか?
チャートパターンは、買いシグナルにも売りシグナルにもなり得る。
つまり──
「シグナルが出たから買う/売る」という発想自体が構造的に不利なのだ。
(便宜上、以下、当てもの投資家及び当てもの的トレーダーを統一して「当てもの投資家」と呼びます。)
結果、いつも不利な位置でエントリーすることになる
崩れた“後”に入る。
抜けた“後”に飛び乗る。
反発した“後”に押し目を待って入る。
どれも一見合理的に見えるが、すべてが**“後手の判断”**だ。
相場を動かした誰かの“仕掛け”に反応して乗るだけでは、常に高値掴み、常に損大利小の世界から抜け出せません。
ではなぜ、そのやり方が広まるのか?
答えはシンプルです。
- 誰にでも教えやすい
- 見た目にわかりやすい
- チャートを後から見ればいくらでも理由づけできる
- 教える側も、勝っているかどうかすら不明な“教祖”でも成立する
要するに──
「売ること」だけに最適化されたトレード教育が蔓延している。
それでもなお、感情の影響は大きい
とはいえ、感情の影響は決して無視できないので誤解なきように。
たとえ手法が優れていたとしても、以下のような心理状態は間違いなくトレードを崩します。
- 勝って気分が高揚し、さらにリスクを取りたくなる
- 負けて焦り、損を取り返そうと雑なエントリーをする
- 私生活のストレスをそのままチャートにぶつける
- 「早く稼ぎたい」という焦りから無理に取引を始める
人間である限り、感情がトレードを歪ませるのは避けられない。
しかし、感情をコントロールするためにも、構造的に優位なポジションを先に取る設計思想が必要だ──
私はそう考えています。
次回予告:当てものを超える、“構造で建てる”という考え方
次回は、当てものトレードから脱却するために必要な、「先に建てて待つ」という構造思考=Uneridori 2.0の基本を解説します。
相場は当てるものではない。
“欲望の限界がどこで起きるか”を先に見て、そっとそこに建てておく。
この視点があなたのトレードを変えるかもしれません。
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